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従来の広告との違い
運用型広告とはでも、特徴として挙げていますが、ここではもう少し掘り下げて、解説しようと思います。
従来の広告(枠買い広告)との違い
まずは「クリック課金」から。
従来の広告は、主に広告枠を一定期間、決まった料金で買い取る仕組みでした。つまり、どれだけクリックをされても料金が変わることはありません。ただし、広告枠のサイトの質に依存するため、人気のサイトになればなるほど、料金は高くなります。有名なところを挙げれば、Yahoo!のトップにあるブランドパネルです。日本で最もページビューが多いと言われるページですが、2014年8月現在、PCのみの表示で1週間850万円〜だそうです。
そんな枠買い広告とは打って変わり、運用型広告は主に「クリック課金」を採用しています。(一部、表示回数に応じて課金されるインプレッション課金もあります。)これは、文字通り、クリックに対して費用が発生する課金方式です。1クリック◯円までと設定し、それが入札金額となります。この課金方式のメリットは、自サイトに広告を通して訪れたユーザーにのみ費用が発生するため、費用対効果が高い点にあります。
ただ、クリック課金と聞いて「ものすごくクリックされたら費用がすごいことになるのでは?」と思った方もいらっしゃると思います。ご安心ください。日別や月別で予算を設定することができ、それを超えることはありません。また、Googleなどでは、不正なクリック(悪意あるクリックやプログラムを使ったものなど)への対策もされております。
次に「細かいターゲティング」。
上記でも少し書きましたが、従来の広告のターゲティングはサイトに依存していました。集客したいユーザーが多く訪問しているであろうサイトに広告を掲載するといった感じでした。しかし、ある程度絞ったターゲティングではあるもののやはりサイトを基準にしてしまうと、不特定多数感がいなめません。集客したいユーザー以外にも表示されてしまうことは、無駄な費用以外の何者でもありません。そこで、近年「どこのサイトに出すか」から「どんなユーザーに出すか」に注目が集まっています。
運用型広告では、性別・年齢・興味関心などのユーザー属性関連、地域やデバイス・時間・日などの環境関連などによるターゲティング、またそれらを自由自在に組み合わせたターゲティングが可能です。例えば、大阪の9-18時の間で、20-34歳までの女性(いわゆるF1層)のスマートフォンにのみに配信するといったことも可能なわけです。(ただし、あまりターゲティングを絞り込みすぎるとリーチが小さくなりすぎるというデメリットもあります。)
最後は「リアルタイムでの広告コントロール」です。
運用型広告は、配信の停止・変更・修正を随時行うことができます。また、最大の特徴と言っても過言ではありませんが、運用型広告は、広告が表示される機会ごとにリアルタイムでオークションが行われます。つまり、停止・変更・修正がリアルタイムで反映されるわけです。このことが、広告のコントロールを可能としています。まさに思い立ったが吉日、施策をリアルタイムで実行に移せるわけです。具体的に言うと、TVで自社の商品が大々的に紹介されたとします。そして、「紹介された今がチャンス」と思えば、広告を強化し、「紹介されたので広告を出さなくても流入が増えそうだ」と思えば、広告を停止するといったことができます。(あまりにも安易すぎますが、あくまで例です。)
以上、従来の広告との違いを見てきましたが、運用型広告はまだまだ進化の途中であり、これからものすごい速度で進化し続けるものと考えます。弊社では、常に最新の動向・情報に注目し、様々な視点から、戦略/戦術の提案・運用することに努めております。